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絹のペチコートの恥じらいで 揺れるペチュニア 私がおまえを摘み取る時、 断末魔の叫びのひとつも 上げて見せよ 傷痕残るこの右拳を 雌しべの涙で染めうるならば |
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ぼくの白はきみを殺す きみの深く奥底にある 青いふりした鉛の海を 絹のペチコートが包む 赤い肉体からの言葉を 「あい」という声にきみは何の花を添えるのだ? ローズかフリージアかカーネーションかペチュニアか |
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強く黄色い線の内側を歩く もう履き潰す寸前の牛革靴で つまづくことのないかかと 電信柱に張り付いたままの 「探しています」が煤けて霞む 夜明け、月の雫を含んで深く眠り過ぎていた 乾いた白目がこわばっている |
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ラムレーズンではなく、チョコミントなんです と生コン屋のカウンターで注文すると、 ひどく鉛色したイタリアンジェラートが 石臼で磨り潰したバニラの殻が鮮烈で。 砂利が多すぎるんです 奥歯で噛み砕く感触が 胸の喘息に響くんです |
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ちりを固めれば埃ではなくなるように 誇りを固めれば自信ではなくなる 矜持を持つ今日は何時何分に 明日へと替わるか知ってるか 思い違いと思い上がりと 身に余る重い背嚢とを笑われながら それでも月を呑み込んでいる |
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ソフトクリームの白色が 斜陽の反射光と混ざり合って さくら貝を拾う砂浜の水面を どろり、溶かした 砂浜を歩く、人も、犬も 海上を飛ぶ、鳶も、鴎も 溶けてみな、染まずに漂う |
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たとえば野菜がこの世から無くなったとして ベジタリアンはエイリアンになるのか というような問題はこの際おいといて ひとりのキリシタンが隠れキリシタンであることは むっつり助平と似たような存在なのか 雨降る今宵もロザリオを握りしめて あなたの安寧を祈り続ける私です |
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逃れ続けているような隠れ家 ショットグラスに添うチェイサー ふたりきりにも忍び寄るかなしみを ひとりきりでペダルペールに仕舞う 臥待月に願う希みはなんだった? と俺は訊かない 魂の音だけ教えておくれよ |
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配達人は靴底をすり減らし 伝書鳩は煙の匂いに戸惑う それでも手紙は届けられると 信じた少女は 宛先をしたためる事も知らず 眠りに落ちる いまだ手紙は届かずに |
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