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鳩を眺めていました 高さもまちまちの ビル達が 空と雲を メルカトル図法で切り取る 街の公園で 鳩を眺めていました 臙脂色の 球体オブジェの 磨きぬかれた花崗岩には 「真実かどうか?」 と書かれていて 鳩を眺めていました レンガタイルの床では おおきなナップザックを背負って 行き倒れたまま 黒々しい髪の おとこが眠っていて 鳩を眺めていました 鶏はなんのために 玉子を 産み続けるようになったのかと 飛ぶ力を 失ってしまったのかと 鳩を眺めていました 鳩は けっして 僕のことを眺めはしないので 鳩を眺めていました |
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マエストロが 右手のタクトを振り下ろす 風の声がする 雲がもこもこしてきたよ 春だよ 河津桜はもう咲いてるよ 白木蓮も咲きだしたんだよ コンサートへ向かう 赤い絨毯敷きの大ホール ワイン色 カクテルドレスのフロイライン すれ違いざま囁いた 「そんなに冬を惜しまなくたって、もうきっと寂しがりはしないわよ」 ああ、おまえの言う通りさ 「キスした後が大変だから、赤いルージュは控えめにな」 すれ違う めぐりめぐるはシンフォニー 高らかに謳い上げる四部形式 さぁ 第一楽章、最後の音だ シンバル 響け ティンパニ 轟け マエストロが 右手のタクトを振り下ろす きっちり16と1/2拍のフェルマータで 命のザイルが伸びきる瞬間を引き寄せるように 彼は手のひらを胸の前で握りしめる 瞬時、すべての音が消え つよく瞼は閉じられた 冬の静寂をつなぎ止めた あの手の中には 風が渦巻いているはずだ マエストロが そっと左手をひらく |
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ぐらなでんふらっぷでるさるばどぉるあるめりあ どれすでんがいなむおるとめらんそるとらむ だす/れいん/ごーるど くしゃなまはるごらいあすおるどらんべなれす かるますりあるぶれひとばるとべらすけす あいんつ/ばいど/らい のばるてぃすぼるたれんつぁらとすとらいひまんのすと くらいすはいんつのるばすくざんげふ ぽ つ しぐむんとりあぞらむろひぷれんどるんでぱす あぽるおんくれまちすのるあどれしす り/ひと |
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