黄昏時のラクガキ
クアレリウス・サイレン


一疋の白猫が帰ってこなくなった日に
ぼくはモアイ像を建てていた
ガウンランドにおとずれる黄昏に
もう一つの骨を植えるために

ダビドフは言った
「暁に畏れるオオカミがそれをくわえてやってくる」
ぼくはそいつを待つことなしに
枯木の杭に架けられた琥珀に
グレナディンシロップを注ぎかけた

あかい
なによりもあかい
鳥の骨

空中で分解した/六角形の斜光が
刃こぼれした鋸/で刻んだ

「のるあどれしす」

クレシアの呪文でクラーレン回路が開く

狂ったカスタネットのように
ひらいた骨がカタカタと鳴る

熱気を帯びた冷気が/シャボンの抜けきった胸腔の
カルタスの花弁の隙/間より滲むように入り込む


    さむい
    さむいんだ
    あつい
    あついんだ


37度2分の角度で
胸に突き刺さるバウンデッド
ああ、
そうだった
ぼくは待つのに飽きたのだった

黄色というよりコルタナ色の/鋭利な破砕面の岩塊群がそびえる
不毛のセルリア・ソルターク/で不具の膝を折りたたみながら


あそこに植えよう
この手にある

節くれ立った
あかい
あかい








2007-11-10 Sat 11:27
別窓 | オト | コメント:0
| Twilight Graffiti |



 


人気blogランキングへ
FC2 Blog Ranking
↑ランキングに1クリックなど
お願いします