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黄昏時のラクガキ
かぜのなまえ


鳥の
木々の
呼び声の
数だけきみはそこにいて

移ろうものは移ろいながら
鍵穴の数だけ鍵があるように
いつもおんなじきみを恋うから
きみはすこうしさみしくなるんだ

あまったきみはね
とっても
高く
舞い上がって
太陽に灼かれて
どんどんどんどんかわいてゆくんだ
宇宙に吸われて
きしきしきしきしこごえてゆくんだ
いまに
きみはね
核になるんだ
そうしたら
みずを集めて



あのね
きみはもうすぐ
雪になるんだ

雪が
降り積もろうとする時は
ひとあし先に水仙が
笑顔をほころばせてるから
木蓮のつぼみのふかふかに
ほんのひととき羽根を預けて
きみはつぶさにやさしくなるんだ


だから
     まっすぐねじれて進まなくても
きみは
     ゆらゆら揺れていればいいんだ
もう
     ゆっくりとろけてゆけばいいんだ


すべての
きみは

きみの
その名で
愛してもらえばいいんだ







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2010-01-30 Sat 00:18
別窓 | | コメント:0
トロイメライの夢


トロイメライの草いきれ
揚げ花火の調べ
命の水源から零れ出す、フラクタルな哀しみと
誰にでも、生きている限り、幸せになる権利がある
ということ


花火が落ちた焼け跡の空にも
儚い調べだけが薄れながら残った







2010-01-30 Sat 00:17
別窓 | 七行詩 | コメント:0
ヒグラシのヴィオロン


シタールの音が哀切を持って
時を切り刻んでくれるような気がする
立冬を迎えた土曜日の夕暮れには
今年はついぞ聞くことの無かった
ヒグラシが似合うのだと思う
枯れ草を燻す煙がどこからか流れてくる


盲になるならいまだ


バビロンのヴィオロン
ああ、聞こえてきそうだ


ヒグラシ


「あれはいつの日のことか」などとつぶやく程に遠くはなく、
日付を数えられるほど近くはないのが、無垢なる幸福というものだろう。


生きよう、の唄






2010-01-30 Sat 00:16
別窓 | | コメント:2
うたびと


有限の約束たちがスコッチ・キルトを織りなし
難色の王子らが裾を翻らせて酔いに耽る沓音の
うなりを上げる月蝕と共に行き交う年もまた旅人

此度、足元を照らす光源3000ルクスは
方舟が切り裂く波のあわいより戴きて
こめかみに触れる鋭い痛みの温もりは
そぼ降る雪の転た寝の覚えの現身にあらずや

夜の瓦斯灯と真珠の歌
露として地に振る舞い
四方山話を引き連れて
苦難のキルトを解き往かん





2010-01-04 Mon 22:24
別窓 | ラクガキ | コメント:4
| Twilight Graffiti |



 


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