黄昏時のラクガキ
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砂漠のリンゴ


夜毎、彷徨い叫ぶ人々のために
砂漠にはリンゴの木が植えられた
その木には
赤い赤い実がなるという

ごらん、
リンゴの血が滴るのを
あれを苦しみの美という






2009-10-23 Fri 21:39
別窓 | 七行詩 | コメント:0
十月十六日午前八時のハンガー


物干し竿に並んだ肉を持たない白の骨たちは
濡れたカシミヤのセーターが掛けられるのを待っている
あるいは真白いワイシャツでも
季節はずれのノースリーブでも良いのだけれど

記念写真を撮られるためでなく
幾何学模様の影を落とすためでなく
干すためだけに引っ掛けられているのだと





2009-10-16 Fri 20:42
別窓 | 七行詩 | コメント:0
海猫のゆうべ


右目の具合がとても悪くて
海の半分は紫に染まりました

群青の端っこが零れてしまいそうで
左目は心配をしておりました

きみの瞳で水平線を眺めて
夕日が沈まぬ東の海を嘆きました



海猫がミャウと運河を響かせました






2009-10-14 Wed 21:20
別窓 | 七行詩 | コメント:0
猫背のあめふらし


雪の降らない夏は
やさしく壊れる背中が丸くて撫でた
ソフトクリームより黒髪が甘くて舐めた

去ったり去られたり
さらわれたりしながらも
おれは海に拾われたグニャグニャのあめふらしで
またいっそう猫背になっている





2009-10-14 Wed 20:58
別窓 | 七行詩 | コメント:0
絵描きの真実


おまえは「エメラルドグリーンだ!」と言った。
が俺にとってこれはクリムゾンと呼ぶんだが、
その程度の齟齬はどうでもいい。

俺はこのカンバスにはいつも
どうでもいい真実を描く事にしている。
今朝のコーヒーの雑味、ゴルゴンゾーラが不味い
ぼろぼろのオモチャのネズミ、吸い殻の剣山





2009-10-11 Sun 20:06
別窓 | 七行詩 | コメント:2
ヌード


不在はふるえている

科白(セリフ)が青く染まるとき
語る言葉をもたない左手で
おまえの一番やわらかいところ
をつなぎ止める

そうだ不在よ
ここにいろ





2009-10-05 Mon 22:49
別窓 | 七行詩 | コメント:0
Fragmental Journey


朝、出勤しようと思ったら靴がない
玄関脇の靴箱に尋ねてみると
「皆様、長旅に出て往かれました」と言う
そうか、長旅に出たなら仕方ない
履き潰す前で良かったそういえば、
俺が最後に旅に出たのはいつだったろう

いつもより少し大股で歩く素足で





2009-10-04 Sun 19:19
別窓 | 七行詩 | コメント:0
あすなろ





黄昏に生まれた人と木たちよ
空に憧れるのを同じくならえ
一足ごとに掌を赤く染めれば
四角いテーブルを共に囲もう
凍った時計を溶かすことなく
戯けた踊りを明日ならおうよ
同じ過ちから解き放たれつつ






2009-09-11 Fri 22:09
別窓 | 七行詩 | コメント:0
すてらてぃあ


あしたはほしをひとつかくしておきます
あなたにはどのほしだったか
みえることはないでしょう

かわりにひとつ

なみだのしずくをかいておきます
てるてるぼうずのひとみのしたに
そちらでもきれいなほしがみえるでしょう






2009-07-10 Fri 21:56
別窓 | 七行詩 | コメント:0
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